2013年10月26日

食事の作法で外国に言われることはねえ!

 なーんて、いきなり怒りの表題です。
 
 っていうのもさー、食を学んでいると食事作法(テーブルマナー)が出てくるんです。
 でもさー、それって外国から教えられることじゃないじゃん!
 フランスに行ってフランス料理を食べるんでしたら、郷に入っては郷にしたがえでフランスのマナーを学ぶ必要はありますとは思います。
 でも日本では日本の作法があります。
 例えばホテルで結婚式に出席するとテーブルにナイフやフォークがずらーっと並んでいることがあります。
 あれは料理の出てきた順番に外側から使うというマナーがありますが、それを無視して初めから配膳係の方にお箸を頼んですべてお箸で食べてもマナー違反ではありません。
 
 私は昔ホテルで働いていたこともあり、学生にテーブルマナーを教えることもありました。
 そのときは何も疑問に思わずに欧米から教わったマナーを教えていました。
 ”食器の音をカチャカチャたててはダメだよ。”
 ”音をたててスープを飲んではダメだよ”
 ”グラスに口をつける前にナプキンで口を拭きましょう。”
 なんてね。

 いや、これは正しいんですよ。
 だけどさー、食事の作法って日本は古来より受け継がれてきたんですよ。
 外国に教えられるまでもなくね。
 
 外国(英語圏)で食事をしたときに、外人があっ、これは日本人だってわかる作法があるらしいんですがわかります?
 日本人ならほとんどの人が自然に出てくる作法です。
 それは”いただきます””ごちそうさま”です。
 敬虔なクリスチャンなら食事の前にお祈りをすることもありますが、たいていはだまって食べ始めます。
 しかもそのお祈りは神に向けられるものであって日本のいただきますとは根本的に違います。
 日本は食事をとる際に食卓に並んだ命に対して感謝しているのです。
 人は動物であれ植物であれ生命を食べさせてもらい生きながらえています。
 万物に神が宿ると考えている日本人からすると、感謝せずには食べられないのです。
 
 この感覚は日本人特有のものなので英語ではいいかえられないんです。
 日本のアニメを外国で放映するときに食事シーンでいただきますを翻訳する言葉がなく”アイム イーティング!”とされているようですよ。
 ”私は食べるぞ!”ですよ?
 変ですな。
 
 欧米人からするとアジアの人って同じ顔で区別がつかないといわれます。
 でもこの”いただきます”という言葉で、あっ、こいつはジャパニーズだとわかるんです。
 いただきます一言で中国人韓国人と区別してもらえるんですよ。
 だから食事作法をもう一度日本人として見直して欲しいわけですよ。
 


 道元ってお坊さんを知っていますか?
 今から800年ほど前の日本のお坊さんです。
 上に張った本は道元の書いた食に関する書物です。
 そのなかで食事作法について事細かく記されているんです。
 800年前ですよ。
 そのころにも日本には食事作法があったんです。
 
 昔の文体なんでそのまま書き出すのは困難なんで要約します。
 食事の前に合掌します。
 食事中は舌打ちをしてはいけない、食べ物に息を吹きかけてはいけない、ご飯をかきまぜたりすすって食べて音をたててはいけない、口を開けて食べてはいけない。
 これが食事中の作法というわけです。
 
 そんなに難しいことではありませんが、今の日本人は食事に関する教育を受けていないせいか、作法が忘れられています。
 それどころか教えても何が悪いのといわれることもあります。
 夏にフランスのワインの講師と食事をする機会がありましたが、勉強会ですから細かく指導されている方もいました。
 私は基本は押さえているつもりでしたので指導はなかったのですが、指導された知人は後日”めんどくさいなー、楽しく食べられればいいじゃん。”と話していました。
 そいつは今でも作法が身についてませんし、その後の試験でも落ちました。
 
 私の祖父はきびしい人で、しつけに関しては鬼のようでした。
 幼いころ親と一緒に祖父の家に行くと何かと怒られたものでした。
 食事のときは定規で何回も手を叩かれて泣きながら食べていたのが懐かしいです。
 それこそ口を開けて食べたら定規で叩かれて、食べ物をこぼしては叩かれ、食事中によそ見しては叩かれていました。
 ただ覚えていることはそれで食べるなと言われたことはないんです。
 食べ終わるまで定規が飛んできたんです。
 今になってあれは食育だったんだなーと感じます。
 
 食に関する試験を受けたことがあるかたならわかると思いますが、こんなの試験に関係ないじゃんと思うようなことが勉強させられます。
 さらに試験にも出ます。
 それは食に関する作法や衛生管理などです。
 それだけ大事なんですよこれは。
 
 日本人は食に関しては様々な面で世界でもトップレベルです。
 これが維持されるかどうかは日本人一人ひとりが食育の大切さを知ることです。
 中国、韓国のマナーは世界中で尊敬されていませんよ。
 日本人として日本の食事作法を見つめなおし、世界で尊敬される日本であり続けましょうよ。

 平原綾香 『感謝』

posted by 酔分補給 at 10:36| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | その他情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。